読書会主催者タイプ診断

読書会主催者のタイプ診断作ってみた

読書会主催者のタイプ診断作ってみた

こんにちは。横浜読書会konkon(こんこん)の主催の栞です。

読書会って、ただのシステムではないんです。正確に言うと、システムとしての読書会は明確にどこも似た形式があるものの、そこに根付く文化が多種多様なんですね。読書会の文化は、主催者の人間性が如実に出るもの…だと私は思っています。

読書会は「本」という知的なクッションを挟むため、主催者の人間性や価値観が比較的見えやすい空間だと考えています。

今回は、読書会主催者の「自己実現の方向性」に着目して、3つのタイプに整理してみることにしました。
主催者同士の相性や、5つの質問による簡単な自己診断も作成しましたので、参考にしていただければと思います。

※注意: これはあくまで一つの視点であり、読書会主催者の多様なあり方を網羅しているわけではありません。参考程度にお読みいただければ幸いです。

読書会主催者の3つのタイプ

1. 情熱インテリジェンスタイプ(内向的・求道者)

読書会主催者のタイプ「文学部出身で比較文学的な読み方をする内向型の情熱インテリジェンスなタイプ」

イメージ:文学部出身で比較文学的な読み方をする内向型の情熱インテリジェンスなタイプ

分析: このタイプにとって、主役は「人間」よりも「本(テキスト)」です。読書会は、自分自身の内なる知的探求を深める場として機能しやすいと言えます。

特徴: 規模を大きくすることにはあまり興味がなく、少人数でも「テキストを深く読み込み、同じ熱量と解像度で語り合える同志」を求めています。内向的ゆえに普段は静かかもしれませんが、自分の専門領域や好きな作家の話になると、凄まじい熱量と語彙力で場を圧倒する魅力を持っています。

2. 好奇心旺盛タイプ(外向的・ハブ・横展開)

読書会主催者のタイプ「読書会にこだわらずコミュニティを広げていきたい、横展開していくのが好きな好奇心旺盛タイプ」

イメージ:読書会にこだわらずコミュニティを広げていきたい、横展開していくのが好きな好奇心旺盛タイプ

分析: このタイプにとって「本」は、面白い人たちと出会うための「優秀なツール(名刺代わり)」です。モチベーションの源泉は「新しい世界を知ること」「人と人をつなげること」にあります。

特徴: フットワークが非常に軽く、風通しの良い場を作ります。「映画語り会」「ボードゲーム会」「カフェ巡り」など、読書会以外のイベントも併行して主催しがちです。特定のコミュニティに執着しないため、来る者拒まず去る者追わずの、非常にオープンでカジュアルな雰囲気を作ります。

3. 王国形成タイプ(箱庭アーティスト)

読書会主催者のタイプ「読書会という城にこだわり、しっかり根を張って創造主となりたいタイプ」

「読書会という城にこだわり、しっかり根を張って創造主となりたいタイプ」

分析: このタイプにとって読書会は、単なる趣味の場ではなく「自分の価値観が反映された、自分が一番居心地の良い王国(または箱庭)」です。

特徴: コミュニティに対する思い入れが非常に強く、徹底したこだわりによって場を牽引します。「主」や「世界観」にファンがつきやすく、常連化して一体感のある熱いコミュニティになりやすいのが強みです。一方で、自分の「城」を守ろうとする防衛本能から、少し閉鎖的な独自の文化が育ちやすいという側面もあります。


前提・注意点

ちなみに今回の分類は、「個人の趣味・ライフワーク」として開催されている読書会の主催者というくくりで作成しています。(本業への集客目的や、教育目的などはあえて省きました)

コミュニティが成立するためには、コンテンツ・ネットワーク・カルチャーがそれぞれ不可欠です。現在がどのタイプであっても、フェーズごとに別タイプの要素を強化していくのは自然な流れなのかな、と思います。

さらに規模が大きくなると、横展開の可能性も増えていくため、イベント自体はオープンで外部から見ると好奇心旺盛タイプ(外向的・ハブ・横展開)に見えても、内部に入ると運営スタイルは王国形成型…ということもあります。

また、読書会は主催者だけで作られるものではなく、集まった参加者との「共創」で変化していくものです。
「王国形成タイプ(箱庭アーティスト)」であっても、興味の拡大や、参加してくださる方々の空気感によっては、少しずつ「好奇心旺盛」的な広がりにシフトしていくことも考えられます。

主催者同士の相性(コラボ・交流する場合)

それぞれのタイプが「主催者同士でコラボ・交流した場合」の相性を分析してみます。タイプが違う主催者同士が交わると、化学反応が起きることもあれば、致命的なすれ違いが生じることもあります。

【情熱インテリジェンス】 × 【好奇心旺盛】

読書会主催者のタイプ相性【情熱インテリジェンス】 × 【好奇心旺盛】

相性:△ (役割分担できれば◎)

分析: 1つのテキストを深く静かに潜るように読みたい「情熱」タイプと、本をきっかけに広くワイワイ横へつながりたい「好奇心」タイプ。共同主催をすると「もっと作品について語る時間を長くとりたい」「いや、フリートークで交流する時間を増やそう」と、場の目的ですれ違いがちです。

ただし、「好奇心タイプが集客と全体の進行」を担い、「情熱タイプが特別講師・解説役」として登壇するような形になれば、お互いの弱点を補い合う最強のタッグになります。

【情熱インテリジェンス】 × 【王国形成】

読書会主催者のタイプ相性【情熱インテリジェンス】 × 【王国形成】

相性:◯ (不可侵条約を結べばリスペクト関係に)

分析: ベクトルは全く違いますが、お互いに「自分の場に対する強いこだわり(美学)」を持っている職人同士なので、適度な距離感があれば深く理解し合えます。共同で何かをするよりも、別々の場所で「あなたの空間も素敵ですね」と称え合うような関係性が向いています。交わる際には、「王国のルール」と「文学の追求」のどちらを優先するかを明示するべきかもしれません。

【好奇心旺盛】 × 【王国形成】

読書会主催者のタイプ相性【好奇心旺盛】 × 【王国形成】

相性:×〜△ (水と油。境界線の維持が必須)

分析:実は、一番価値観のミスマッチが起きやすいのがこの組み合わせです。場の文化を重視する王国形成タイプにとって、「誰でもウェルカム!オープンに楽しもう!」という風通しの良さを大切にする好奇心タイプは、城を揺るがす脅威のように感じられるのかもしれません。

読書会主催者タイプ診断

以下の5つの質問に対して、最も自分の気持ちに近いものをA・B・Cの中から選んで、その数をメモしてください。

Q1. 読書会を開きたい(開いている)一番のモチベーションは?

A: 好きな本やテーマについて、真摯に、そして深く語り合える同志を見つけたいから。

B: 本をきっかけに、色々な価値観を持つ人と出会い、楽しく世界を広げたいから。

C: 自分の理想や価値観が行き渡った、自分が心から愛せる「美しい空間(居場所)」を創りたいから。

Q2. イベントの準備で、一番力(時間)を入れてしまう作業は?

A: 課題本の読み込みや、著者・時代背景などの周辺知識のインプット。

B: 参加者が集まりやすそうな場所探しや、より多くの人に届けるための告知。

C: コンセプトや課題本選び、「世界観」を作り込むこと。

Q3. 読書会の最中、参加者の話が本の内容から大きく脱線!あなたの心の声は?

A: 「そろそろテキスト(本)の深い話に戻るよう、うまく軌道修正したいな」

B: 「お、その話も面白い! みんなでどんどん話を広げていこう!」

C: 「この脱線はうちの読書会文化や空気感に合ってるかな?」

Q4. 読書会が終わった後、参加者から言われて一番嬉しい言葉は?

A: 「一人では気づけなかった視点が得られて、知的好奇心がとても刺激されました」

B: 「すごく楽しかったです! ぜひまたみんなで集まりましょう!」

C: 「この空間の雰囲気が大好きです。〇〇さんが主催だから参加しました」

Q5. もし、誰も参加者が来ない「申し込みゼロ」の事態になったら?

A: 残念だけれど、自分が本と深く向き合う時間は確保できたから、有意義な時間として捉える。

B: すぐに企画の切り口を変えたり、フットワーク軽く知り合いに「遊びに来ない?」と声をかける。

C: 自分の創った世界が受け入れられなかったようで深く落ち込むが、コンセプトを曲げてまで人を集めようとは思わない。


診断結果

A・B・Cのうち、一番多かったアルファベットがあなたの主催者タイプです。

【Aが多いあなた】情熱インテリジェンスタイプ(求道者)

本への愛と深い解像度で場を牽引する、知の探求者

あなたの強み: あなたにとって読書会は、知性を深め合うための神聖な場です。1冊の本から見出す洞察力や、それを言語化する熱量は素晴らしく、参加者に「この本にはこんな魅力があったのか」という深い感動と発見を与えます。

創り出す空間: 静かで知的、そして熱を帯びた「ゼミ」や「寺子屋」のような空間。馴れ合いではなく、純粋に「テキストへの愛と探求心」でつながる、真っ直ぐで誠実な読書会になります。

大切にしたいこと: 知識量や熱量に差がある初心者が参加した際、無意識に「正解探し」の空気になってしまうことがあります。時には「ただの個人的な感想」も温かく受け入れる余白を持つと、場がより豊かに和らぎます。

【Bが多いあなた】好奇心旺盛タイプ(コミュニティハブ)

本をパスポートに人脈と世界を広げる、オープンな開拓者

あなたの強み: 圧倒的なフットワークの軽さと、初対面の人でもスッと輪に入れる風通しの良さが最大の魅力です。あなたにとって本は「面白い人と出会い、新しい世界を知るための扉」。常に新しい風を取り込み、場を明るく盛り上げる天才です。

創り出す空間: 来る者拒まず、去る者追わず。笑い声が絶えないカジュアルでオープンな「広場」や「カフェ」のような空間になります。読書会という枠にとらわれず、様々なイベントへ横展開していく広がりを持っています。

大切にしたいこと: 「ワイワイ楽しく交流すること」がメインになりすぎると、本をじっくり静かに語りたい内向的な参加者が少し疲れてしまうことがあります。参加者の求める温度感に合わせて、時には落ち着いた対話の時間を設ける配慮があるといいもしれません。

【Cが多いあなた】王国形成タイプ(箱庭アーティスト)

確固たる美学で「理想の居場所」を創り上げる、空間の創造主

あなたの強み: 「自分が理想とする心地よい空間」をゼロから具現化するカリスマ性か、あるいは繊細なアーティストのような感性と情熱を持っています。

創り出す空間: 主催者の美学や価値観が行き渡った、統一感のある「お城」や「箱庭」のような空間。参加者は単に本を語るだけでなく、あなたが創り出した「その世界観」に共感して集まります。

大切にしたいこと: 場に対する愛情が強いゆえに、「自分の理想通りにコントロールしたい」「自分の世界観を認めてほしい」という自我が強くなりすぎる一面もあります。参加者を「自分の空間の観客」にするのではなく、「一緒に王国を形成する大切なゲスト」として尊重し続けることが、長く愛される居場所を保つ秘訣です。


さて、私はどのタイプでしょうか…。
私自身もこの診断を試みたところ、Cの傾向がやや強めに出ました。

ただ、一般的な王国形成タイプは、強力な求心力で場を牽引する「カリスマ型」が多い気がするのですが、私の場合は内向型なので少し違います。強いて言えば、「アーティスト型」の王国形成タイプと言える気がします。

女性限定&年齢制限なしのコンセプト、ロゴやネーミングに想いを込め、会場にテーブルクロスや花を飾るなど『世界観』に対して強い思い入れがあり、その優しい空気感を何より大切に守りたいと思っています。
ですので、「王国」というよりは、自分が安心できる小さくて美しい「箱庭づくり」と言ったほうが適しているかもしれません。

横浜読書会konkon読書会の会場内の画像

横浜読書会konkonのこだわりに興味がある方は、私が読書会を立ち上げるまでの泥臭い右往左往の記録をまとめているので、以下のnoteを連載をお読みください。

友達ゼロからコミュニティづくり。|横浜読書会konkon(こんこん)|主催:栞(しおり)|note

非カリスマでも、人が集まる場所を作れる? 関東に友人ゼロの人見知り20代女性が、1時間で満席になるコミュニティを作るまでの実話エッセイ🌱 インスタでお届けしている「穏やかな空気感」の…


ただし、これはあくまで一つの目安です。
実際には複数の要素が混ざっている方が多いはずです。 ご自身のタイプを振り返るきっかけになれば幸いです。

もし「参加してみたい」と思ってくださった方は、横浜読書会konkonのPeatixをフォローして最新の情報をチェックしてみてくださいね。


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