4月23日、サン・ジョルディの日を完全解説|本をプレゼントする意味

本をプレゼントする意味は?
本をプレゼントしたりされたりするのって、特別な気持ちになりますよね。
本を贈るという行為は、単なる物のやり取りではないと思っています。
それは、相手の人生に「新しい世界への扉」をそっと開くこと。
まだ知らない考え方や価値観に出会うきっかけを手渡し、
同時に、心を落ち着かせる“静かな時間”という小さな贅沢を贈る行為でもあります。
情報があふれ、流れるスピードがどんどん速くなっている今の時代。
そんな中で、「本」という形ある存在の価値は、むしろ強くなっています。
デジタルの情報が次々と消費されていくのに対して、
本はその人の生活の中に残り続けます。
ふと手に取ったとき、
そのときの気持ちや記憶まで一緒に思い出させてくれる。
そんな「心のしおり」のような役割を果たします。
本を贈るということは、
相手のために「どんな時間を過ごしてほしいか」を選ぶことでもあります。
つまりそれは、単なるプレゼントではなく、
“時間そのものを丁寧に選んで渡す”という、とても愛情深い心理が感じられます。
このコラムでは、横浜読書会konkonが「本をプレゼントする日」について解説します。
ぜひ、コラムを読んで気に入った方はご家族や友人、恋人や身近な方に本をプレゼントしてみてくださいね。
4月23日はなぜ「本を贈る日」なのか
4月23日。
この日は、世界中で「本」と「愛」が交わる、少し特別でロマンティックな一日だということをご存知でしょうか。
あえて、初めは画像をつけずにご説明します。
春のやわらかな日差しが差し込むバルセロナの街を思い浮かべてみてください。
街角には赤いバラがあふれ、
その香りが空気いっぱいに広がっています。
そこに混じるのは、
刷りたてのインクの匂いと、長く読まれてきた本の紙の香り。
花と本が同じ空気の中で溶け合い、
通りを歩く人々の心を自然と明るくしていきます。
明日からの生活が自然と豊かになるような、
そんな気持ちになりませんか?
4月23日は、
「世界本の日(世界図書・著作権デー)」や「サン・ジョルディの日」といった、いくつかの文化的な記念日です。
それぞれは異なる背景を持ちながらも、共通しているのはただ一つ。
大切な人に本や花を贈り、
感謝や愛情を言葉にして伝えるということです。
カタルーニャ地方に根づく伝統的な風習から、
ユネスコが定めた国際的な意味合い、そして日本での広がり方まで、
4月23日という日、本を贈りあうことの魅力を、ひとつひとつ丁寧にひも解いていきます。
2. 世界本の日とは?本と著作権を祝う国際的な記念日
2.1 正式名称とユネスコによる定義
4月23日に定められている国際的な記念日は、
「世界図書・著作権デー(World Book and Copyright Day)」です。
この日は1995年、ユネスコ総会によって制定されました。
目的は大きく2つあります。
ひとつは、世界中の人々が読書の楽しさを共有すること。
もうひとつは、著者の創作物を守る「著作権」の重要性を広めることです。
つまりこの日は、
本を楽しむ日であると同時に、本を生み出す人を守る日でもあります。
2.2 なぜ4月23日なのか?文豪たちの命日とのつながり
この日付には、偶然とは思えないほど象徴的な意味があります。
文学史における偉大な作家たちが、同じ時期にこの世を去っているのです。
代表的なのが次の3人です。
ミゲル・デ・セルバンテス
『ドン・キホーテ』の著者で、1616年4月22日に死去し、翌23日に埋葬されました。
ウィリアム・シェイクスピア
イギリス文学を代表する劇作家で、この時期に没したとされています。
インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベガ
ペルー出身の歴史家・文学者として知られる人物です。
ただし、ここには少し複雑な歴史的背景があります。
当時のヨーロッパでは、国によって暦が異なっていました。
スペインはすでにグレゴリオ暦を使っていましたが、
イギリスはまだユリウス暦を使用していたのです。
そのため、シェイクスピアの命日は、現在の暦に直すと5月3日になります。
これを単なる誤謬と読むか、それとも意味のある行為と捉えるか。
あなたはどちらでしょうか?
私は、それでもなお4月23日が選ばれたのは、
異なる文化や時代を超えて偉大な文学者たちを同時に偲ぶ、象徴的な意味がある行為だと考えています。
2.3 ユネスコの目的:読書の推進と出版文化の保護
ユネスコは、本を単なる情報媒体ではなく、
教育・科学・文化を広げるための重要な手段と位置づけています。
この記念日には、読書の楽しさを広めるだけでなく、
・翻訳者
・編集者
・出版関係者
といった、本を世に届けるすべての人々の仕事にも光を当てています。
そして同時に、著作権という仕組みを通じて、
創作者の権利を守り、未来の創造活動を支えることも目的としています。
また、本を世に届ける人たちは、上記のようなコンテンツ制作者だけではありません。
先日の読書会で「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」という本が紹介されました。
日本の出版用紙の4割を造る日本製紙の石巻工場が、3.11の津波で壊滅的な被害を受けながら、泥と瓦礫の中からわずか半年で奇跡的に再生させたルポルタージュ。
「出版界を守る」という彼らの使命感と、煙突から白い煙が上がったシーンで「本を守ってくれてありがとうと号泣した」という紹介に、会場全体が深く感動しました。
内容については、以下から詳しくお読み頂けます。
▶横浜読書会第4回開催レポート「出版界を支える「紙」への感謝『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』」
2.4 世界各地での活動と「文学都市」
4月23日には、世界中の図書館や学校で、
朗読会やサイン会、読書イベントなどが開催されます。
本を読む日であると同時に、
本について語り合う日としても親しまれています。
「本について語り合うってどういうこと?」
「難しそう…」
そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、本について語り合うことは心の中を安全に共有しあうことでもあるんです。
私たち横浜読書会konkonでは、普段女性限定の少人数で本の話をしています。
それぞれがおすすめ本を持ち寄って紹介したり、
時には1冊の本についてみんなで語り合ったり。
本を真ん中に話し合うことで、年齢や職業も関係なく、
温かくて、深い対話の時間を過ごすことができるんです。
読書会初心者向けガイド|何話す?話し方のコツや魔法のフレーズを解説
読書会初心者必見!「何話す?」「話し方のコツは?」不安を解消する参加ガイド。当日困らない4つの準備や、会話を広げる魔法のフレーズを横浜読書会が具体的にご紹介。
「konkon(コンコン)」という名前には、 ロゴのキツネの鳴き声のほかに、 いくつかの想いを込めています。
「コンコン」 — どの年齢の方でも、気軽にノックして入れるように。
「懇々(こんこん)」 — 心をこめて、丁寧に思いを伝えあえるように。
「渾々(こんこん)」 — 水が絶えず湧くように、自然に本の話があふれるように。
こんなふうに本の話がしたくなったら、いつでもkonkonの扉を叩いて下さいね。
▶横浜読書会konkonとは
話を戻すと、
スペイン・バルセロナは、4月23日の祝祭において特に象徴的な都市です。
その活発な出版文化と市民の読書習慣が評価され、
2016年にはユネスコから「文学都市(City of Literature)」に認定されました。
この街では、日常の風景の中に本が自然に溶け込み、
4月23日にはその文化が街全体に広がっていきます。
3. サン・ジョルディの日とは?本とバラを贈るカタルーニャの文化
3.1 スペイン・カタルーニャ地方から世界へ広がった習慣
カタルーニャ地方では、4月23日は守護聖人サン・ジョルディを祝う日として知られています。
この日は「サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)」として、地域の人々に深く親しまれてきました。
カタルーニャに伝わる「聖ジョルディ(サン・ジョルディ)の伝説」の舞台は、モンブラン(Montblanc)という小さな村です。
そこでは凶暴なドラゴンが人々を恐怖に陥れており、村はその怒りを鎮めるために生贄を捧げ続けていました。
やがてくじ引きの結果、王女がその運命に選ばれてしまいます。
絶望の中に現れたのが、白馬に乗った騎士サン・ジョルディでした。
彼は恐れることなくドラゴンに立ち向かい、槍でその体を貫きます。
その瞬間、ドラゴンの血が大地に流れ落ち、そこから奇跡のように赤いバラの茂みが咲き誇ったと伝えられています。
サン・ジョルディはその中から最も美しい一輪を摘み取り、愛と勇気の証として王女に捧げました。
この騎士道精神は、19世紀に起こった「ラナシェンサ(Renaixença:カタルーニャ再興運動)」の中で再評価されます。
この運動は、衰退していたカタルーニャ語や文化を再び取り戻そうとする知的・文化的潮流であり、サン・ジョルディの伝説はその象徴として位置づけられるようになりました。
さらに現在の「サン・ジョルディの日」の形が整えられるきっかけには、1920年代に活動したバレンシア出身の作家・編集者、ビセント・クラベル・イ・アンドレスの提案があったとされています。
彼は文学を讃える記念日の創設を提唱し、当初はセルバンテスの誕生日とされる10月7日に祝う構想を持っていました。実際に1926年にはその日付で一度制定されています。
しかしその後、より多くの人々が参加しやすい気候であること、また学期の開始時期と重ならないことなどが考慮され、1930年に日付が見直されました。
その結果、セルバンテスの埋葬日とされる4月23日が採用され、現在の世界本の日やサン・ジョルディの日へとつながる形が整えられていきます。
3.2 象徴するもの:愛、感謝、そしてアイデンティティ

この日はしばしば「カタルーニャ版バレンタインデー」と呼ばれます。
しかしその意味は、単なる恋愛の記念日にとどまりません。
19世紀、カタルーニャでは言語や文化を再び取り戻そうとする文芸復興運動が起こりました。
この運動は「ラナイシェンサ(Renaixença)」と呼ばれています。
この流れを経て、サン・ジョルディは恋愛の象徴であると同時に、
カタルーニャの人々にとって文化的な誇りやアイデンティティを象徴する存在となっていきました。
3.3 伝統の由来:騎士が贈ったバラ、女性が贈った本
この日のロマンティックな風習は、サン・ジョルディの伝説に由来しています。
昔、タラゴナ近郊のモンブランという町に、凶暴な龍が現れ、人々は恐怖におびえていました。
龍を鎮めるため、町は毎日生贄を捧げていましたが、ついに王女が選ばれてしまいます。
そこへ白馬に乗った騎士サン・ジョルディが現れ、龍に立ち向かいます。
そして槍で龍を退治し、人々を救いました。
龍の血が流れた大地からは、美しい赤いバラの茂みが咲いたと伝えられています。
騎士はその中から最も美しい一輪を摘み、王女に贈ったとされています。
この物語が、バラを贈る習慣の起源とされています。
一方で、本を贈る習慣はより近代的な背景を持ちます。
1929年のバルセロナ国際博覧会で屋外の書店が大きな成功を収めたことがきっかけとなり、
「本を贈る日」という文化が広く定着していきました。
3.4 祝祭の彩り:バラ、美食、そして伝統の踊り
サン・ジョルディの日に贈られるバラには、特別な装飾が施されます。
カタルーニャの旗「サニェーラ(Senyera)」を象徴する赤と黄色のリボンが添えられ、
さらに繁栄の象徴とされる麦の穂が飾られるのが伝統的な形です。
また、この日は食文化も重要な要素のひとつです。
パ・ダ・サン・ジョルディ(Pa de Sant Jordi)
ソブラサーダとチーズを練り込み、断面がカタルーニャの旗の模様になるよう焼き上げた伝統的なパンです。
パルティス・ダ・サン・ジョルディ(Pastís de Sant Jordi)
本をモチーフにしたケーキで、層構造がページを、表面の装飾が装丁を表現しています。
さらに街の広場では、円になって踊るサルダーナ(Sardana)や、人間の塔カステイ(Castells)が披露されます。
こうして街全体が祝祭に包まれ、4月23日は一年で最も華やかな一日となります。
4. 本を送り合う日・本をプレゼントする日の意味とは?
4.1 「本を贈る日」としての定着度
カタルーニャでは、この日は公式の祝日ではありません。
それにもかかわらず、街全体がまるで巨大な屋外書店のような空間に変わります。
通りには無数の書店やブースが並び、人々が本を手に取り、会話を交わしながら選んでいきます。
その規模は非常に大きく、年間ではおよそ400万本のバラと、50万冊もの本がこの日に取引されるとも言われています。
数字そのものが、この文化が単なるイベントではなく、社会に根づいた習慣であることを物語っています。
4.2 贈り物としての本の心理的価値
本が贈り物として選ばれる理由は、単に「読むもの」だからではありません。
本は、知識や情報だけでなく、感情や経験、物語そのものを内包しています。
つまり本を贈るという行為は、目に見えない「時間」や「体験」を相手に渡すことに近いものです。
さらに、本には独特の存在感があります。
紙の手触り
ページをめくる感覚
インクのわずかな香り
こうした物理的な要素が、読む体験そのものを記憶として残していきます。
情報がデジタルで高速に消費される時代だからこそ、
手に取れる本という存在は、贈る側の思いやりや選択の深さを強く感じさせます。
4.3 パートナー、友人、家族へのギフトとしての広がり
かつてサン・ジョルディの日には、
「男性はバラを、女性は本を贈る」という象徴的な習慣がありました。
しかし現在では、そのような性別による役割はほとんど意識されていません。
本を贈る対象は、恋人に限らず、友人、家族、子ども、そして職場の同僚にまで広がっています。
大切なのは誰に贈るかではなく、
その人にどんな物語や時間を届けたいかという点です。
その結果、この日は「愛を伝える日」であると同時に、
「感謝や思いやりを形にする日」へと進化しています。
5. 日本ではどう祝われている?本を贈る文化の現状
5.1 日本らしい「おもてなし」と読書文化
日本でも4月23日前後になると、書店を中心にサン・ジョルディ・フェアが開催されることがあります。
店頭に本が並び、贈り物としての本を提案する売り場づくりが行われるのが特徴です。
こうした文化の受け止め方には、日本らしい感性も重なっています。
たとえば、物としての本の美しさを大切にする感覚は、
古くから受け継がれてきた和紙の文化や、
余白や静けさを美とする「わびさび」の美意識にも通じています。
本そのものを「読む対象」であると同時に、「眺める対象」として捉える点に、日本独自の読書文化が表れています。
5.2 SNSでの盛り上がりと「#本を贈る日」
近年では、SNSを通じた広がりも見られます。
「#本を贈る日」というハッシュタグを使い、
おすすめの本や、誰かに贈りたい一冊を共有する動きが生まれています。
そこでは、単なる宣伝やレビューではなく、
「この本を誰に届けたいか」という個人的な視点が重視される傾向があります。
デジタル空間でありながら、やり取りの中心にあるのは紙の本というアナログな存在です。
そのギャップが、この文化をより象徴的なものにしています。
5.3 日本独自の工夫:しおりとメッセージカード
日本で本を贈る際によく見られるのが、細やかな付加価値の工夫です。
その代表が「しおり(栞)」やメッセージカードです。
ただ本を渡すのではなく、
相手の読書体験そのものを想像しながら、小さな気配りを添える文化があります。
美しい装丁に合わせたしおりを選んだり、
一言だけでも手書きのメッセージを添えたりすることで、
本はより個人的で温かい贈り物へと変わります。
このような丁寧な心配りは、日本らしい「おもてなし」の精神の表れでもあります。
6. 実践ガイド:本をプレゼントするなら何を選ぶ?失敗しない選び方
6.1 相手別のジャンル選び
本を贈る際は、相手との関係性を意識することで、選びやすくなります。
恋人へ
感情や愛情を丁寧に描いた小説や、あるいはガウディ建築のように美しい写真集など、感性に訴える本が好まれます。
友人へ
気持ちを軽くしながらも話題にできるエッセイや、共感を生むベストセラー作品が向いています。
家族へ
日常を豊かにする料理本や、世代を超えて楽しめる絵本など、生活に寄り添う本が適しています。
6.2 喜ばれる本の条件
ギフトとしての本には、いくつかの共通する条件があります。
まず重要なのは、重すぎないことです。
思想的に深すぎるものや難解すぎる内容は、贈り物としては負担になる場合があります。
次に、視覚的な魅力です。
表紙のデザインや装丁が美しい本は、それだけで特別感を持ちます。
さらに、手触りや紙質といった五感的な要素も重要です。
読む前から「持っていたくなる本」であることが理想です。
私が今までプレゼントして喜ばれたのは、
短歌を作る相手に歌集を渡したとき、サンテグジュペリが好きな人に特別な装丁の星の王子さまを贈ったときです。
また語学勉強中の相手にはその人が好きな本や漫画の外国語バージョンなどもいかがでしょうか。
そして一番、大外れなプレゼントとなってしまったのは、大好きな友人へのプレゼントです。
私が中学生の頃からの愛読書のミステリーホラー「ずっとお城で暮らしてる」を渡しました。
友人が読み終わった頃に考察を語り合いと思っていたのですが、
「読むのもったいなくて、本棚に大事にかざってるよ~!」と言われています(笑)
相手の好みをきちんと考えてプレゼントするのが大事ですね。
▼考察の内容を、以下にまとめています!
文学考察「ずっとお城で暮らしてる」シャーリィ・ジャクスン
シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』徹底考察。メリキャットの呪術的思考や歪んだ家族関係、多くの謎を心理学的に読み解きます。
6.3 プラスアルファの演出:限定アイテムの活用
本の贈り物は、少しの工夫でさらに特別なものになります。
たとえば、香りのあるキャンドルや、小さなバラを封じ込めたブックマークのようなアイテムを添えることで、体験そのものが豊かになります。
スペイン・バルセロナのカサ・バトリョ周辺のショップで見られるような、
アート性の高い雑貨や限定アイテムをイメージしたものはどうでしょうか?
こうした小さな演出が加わることで、
本という贈り物は「読むもの」から「記憶に残る体験」へと変わっていきます。
7. 世界本の日に何をする?おすすめの過ごし方
自分のための「一期一会」を見つける
書店をゆっくり歩きながら、理屈ではなく直感で惹かれる一冊を選ぶ。
それは誰かのためではなく、未来の自分に贈る本でもあります。
歴史を辿る「書店のハシゴ」
大型書店から小さな古書店まで巡りながら、紙とインクの匂いに身を委ねる時間。
本が並ぶ空間そのものを味わう、少し贅沢な散歩です。
「人生を変えた一冊」を語る
SNSでも、友人との会話でもいいので、自分の感性の軸になった本について言葉にしてみる。
本を通じて、自分の過去や考え方をもう一度見つめ直すきっかけになります。
大切な人に「物語」を包む
一輪のバラとともに、その人の人生にそっと寄り添うような一冊を選び、丁寧に包む。
そこにあるのはモノではなく、「時間」と「想い」の贈り物です。
五感を研ぎ澄ます読書時間
お気に入りの場所に座り、静かにページをめくる。
紙の質感、ページをめくる音、かすかな香り。
そうした一つひとつを意識することで、読書はただの情報取得ではなく、体験へと変わっていきます。
8. Q&A 「世界図書・著作権デー」「サン・ジョルディの日」
Q:本を贈る日はいつ?
A:4月23日です。ユネスコが定めた「世界図書・著作権デー」であり、カタルーニャの「サン・ジョルディの日」と同じ日です。
Q:本をプレゼントする意味は?
A:知識や情報ではなく、感情や時間を共有することにあります。
相手への敬意や思いやりを、物語という形で届ける行為です。
Q:サン・ジョルディの由来は?
A:聖ジョルディが龍を退治し、その血から咲いたバラを王女に贈ったというカタルーニャの伝説に基づいています。
Q:なぜバラと本なの?
A:伝説のバラ文化と、文学者たちの命日に由来する「本の日」の習慣が、20世紀前半のスペインで融合したことが背景です。
Q:著作権の日とは?
A:創作者の権利を守り、出版文化や創造的な活動を持続させるために、ユネスコが制定した国際的な記念日です。
9. 結び:4月23日は「本を贈る文化」が世界でつながる特別な日
世界本の日とサン・ジョルディの日に共通しているのは、
言葉を生み出す人々への深い敬意と、誰かを思うやさしい気持ちです。
騎士サン・ジョルディがバラで愛を伝えたように、
文豪たちが言葉で世界を変えてきたように、
一冊の本には、誰かの人生に静かに影響を与える力があります。
次の4月23日。
もし少しだけ立ち止まる時間があるなら、
大切な人のために一冊を選んでみてください。
あるいは、自分自身のために一冊を手に取ってみるのもいいかもしれません。
その小さな選択が、世界のどこかで続いている「本を愛する文化」と静かにつながっていきます。
2026年4月23日までの特別企画:みなさまの「おすすめの一冊」をご紹介
そこで今回、コラム内にて匿名で、みなさまの「おすすめの一冊」をご紹介させていただきたいと思います。
募集テーマ
・恋人に贈る本
・友人に贈る本
・家族に贈る本
・子どもに贈る本
・親に贈る本
・仕事仲間に贈る本 など
(複数回答も大歓迎です)
教えていただきたいこと
① 誰に贈りたいか
② 本のタイトル・著者名
③ その本を贈りたい理由
InstagramのDMにてお送りください。(公式LINE宛でも可!)
▶Instagram
4月23日まで随時募集しております。
みなさまの心に残る一冊を、ぜひお待ちしております。
参考文献:
「図書室から: サン・ジョルディの日」雲雀丘学園中学校・高等学校
「親愛なるひとに本とバラを贈ろう。サン・ジョルディの日 4/23」株式会社新東通信
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