横浜読書会 第2回読書会 開催レポート:原田マハや三宅香帆など本を通して温かくつながる時間

2025年12月14日(日)、横浜市内のレンタルスペースにて
横浜読書会「konkon」第2回目を開催しました。

第1回目開催レポート

初対面の方同士でも
「本が好き」という共通点ですぐに打ち解け、
穏やかで温かな対話を楽しむことができました。

まずは、当日の概要と
皆さまから集まった素敵な本たちをご紹介します!

読書会当日の流れ

今回は、持参頂いたマイドリンクをお供に、
以下のような流れでリラックスして進行しました。

  • 自己紹介(ニックネーム、普段読む本のジャンル、参加のきっかけ)
  • 本の紹介(お気に入りの本を1〜3冊程度ご紹介)
  • 感想、質問のシェア
  • 記念撮影
  • アンケート記入、解散

読書会で紹介された本の一覧

第二回横浜読書会konkonで紹介された本一覧

自己啓発、新書、食エッセイ、ミステリーなど、
今回も参加者さまの個性が光る
幅広いジャンルの本がテーブルに並びました!

偶然の出会いと、温かな共鳴が生まれる場

会の冒頭の自己紹介では、
参加者の皆さまがこの場所へ辿り着いた
それぞれの想いが語られました。

「女性同士で安心して本の話ができる繋がりが欲しかった」

「日常とは少し違う、深い対話ができる場所を探していた」

住んでいる場所や普段の環境は違っても、
「本を通したやさしい繋がり」を求める共通の想いが、

初対面の緊張をあっという間に解きほぐし、
親密で心地よい空気を作り出していきました。

本を通して感じたこと

「好きな本が多くて、どの本を紹介するか迷いました」
というお声も多かったです。

好きな本について話し出すと、
会場の温度は一気に上がり、
話題がどんどん広がっていき、
多くの気づきがありました。

旅の代行が繋ぐ「家族の絆」と読書の感動『旅屋おかえり』

『旅屋おかえり』/原田 マハ

『旅屋おかえり』の紹介では、
さまざまな事情で旅に出られない人の
「代わり」に旅をする物語の温かさが共有されました。

「この本を読むと本当に旅をしたくなるし、
家族の絆に触れて涙が出た。
手元に置いておきたくて買い直した一冊」

という熱い言葉に、
会場全体がしっとりと共感に包まれました。

誰かの想いを背負って旅をするという体験は、
忙しい日々を送る私たちの心に深く響きました。

現代の「正解」を求める文化と、分断される世界『考察する若者たち』

『考察する若者たち なぜ令和の若者は「正解」を欲しがるのか?』/三宅 香帆

三宅香帆さんの評論を通した議論では、
現代の「考察文化」が話題の中心となりました。

ドラマや小説を
「正解(伏線回収)を探すゲーム」のように楽しむ風潮。

その背景にある
「失敗したくない、無駄を避けたい」という
現代的な心理分析に、全員が深く頷きました。

アルゴリズムによって
自分の好きな世界だけが切り取られていく時代だからこそ、

読書会のような
「あえて他者の界隈(価値観)に触れる場」の貴重さを
改めて噛み締める時間となりました。

江戸の町に息づく人情と「不思議」の魅力『本所深川ふしぎ草紙』

『本所深川ふしぎ草紙』/宮部 みゆき

宮部みゆきさんの初期の傑作短編集。

江戸の町を舞台にした人情味あふれるミステリーに、
世代を超えて話が弾みました。

時代背景は違えど、
そこに描かれる人々の心の機微や
「割り切れない感情」は、

現代を生きる私たちの悩みとも不思議とリンクしており、
時代小説が持つ普遍的な面白さを
再発見するきっかけとなりました。

時代を越えて突き刺さる「不道徳」なユーモア『不道徳教育講座』

『不道徳教育講座』/三島 由紀夫

三島由紀夫の鋭い皮肉とユーモアが炸裂するエッセイ。

「あえて不道徳を勧める」という逆説的な視点から語られる
人間の本質についての考察は、
今読んでも全く色褪せない鮮烈さがあります。

知的な刺激に満ちた紹介に、
「三島由紀夫は難しそうと思っていたけれど、
エッセイから読んでみたい」という声も上がりました。

食への執着と「胃が合う」関係の心地よさ『胃が合うふたり』

『胃が合うふたり 好きに食べて、好きに生きる。』/千早 茜・新井 見枝香

小説家と書店員による、食と暮らしをめぐる往復書簡。

パフェの層を緻密にメモするほどの執着心や、
黙々と食べ続けられる「胃が合う」友人の存在。

気が合うだけでなく、
食のペースや楽しみ方が合うことの尊さについて語り合い、

自分にとっての「心地よい関係性」とは何かを
改めて問い直す時間となりました。

食への偏愛、感情の揺れに誠実であること『わるい食べもの』

『わるい食べもの』/千早 茜
「食=丁寧で素晴らしいもの」という型にはまった美化ではなく、
あえてジャンキーな欲求や、

嫌いな牛乳を「白い悪魔」と呼ぶような
生々しい感情の吐露に笑いと共感が集まりました。

自分の「好き嫌い」や欲望に蓋をせず、
誠実であることの清々しさを感じる、
非常にユニークな視点の共有となりました。

職場のモヤモヤと正解のない問い『おいしいごはんがたべられますように』

『おいしいごはんがたべられますように』/高瀬 隼子

前回の第一回目の読書会で紹介された本。

紹介をきっかけに読み、
私から紹介本として語らせていただきました。

体調不良で早退した翌日に、
手作りマフィンを焼いて職場に持ってくる芦川さん。

その行動にモヤモヤする周囲の反応を巡り、
「誰の視点に共感するか?」という議論が白熱。

まさに「正解のない問い」をみんなで語り合う、
読書会の醍醐味を感じる瞬間でした。

第2回横浜読書会konkonまとめ

「こんな本もあるんだ!」
「その視点はなかったです」と、

お互いの価値観を面白がり、
丁寧に受け取り合いながら進んだ第2回読書会。

日常の食や旅行に関すること、
現代社会の分析まで、話題は尽きることなく、

知的好奇心が心地よく満たされる時間となりました。

本という媒介があるからこそ、
私たちは年齢や環境の垣根を越えて、

こんなにも深く、熱量を持って語り合うことができるのだと
改めて実感しました。

参加後のアンケートでは、嬉しいご感想も…↓

「女性限定」というのがなかなかないので、
このような読書会をありがたく思います。

休日の貴重な時間を使い、
ご自身の「好き」をたくさん抱えてご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございました!


次回開催について

今回の参加後のアンケートでは
「もっと話したかった!」という嬉しいご要望が
たくさんありました。

そこで2月開催予定の第3回は
思いきって【2時間制】で開催することを決定しました!

少しだけゆとりを持って、
皆さまとより深い時間を過ごせれば嬉しいです。

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