横浜読書会 第2回読書会 開催レポート:原田マハや三宅香帆など本を通して温かくつながる時間
- 1. 読書会当日の流れ
- 2. 読書会で紹介された本の一覧
- 3. 偶然の出会いと、温かな共鳴が生まれる場
- 4. 本を通して感じたこと
- 5. 旅の代行が繋ぐ「家族の絆」と読書の感動『旅屋おかえり』
- 6. 現代の「正解」を求める文化と、分断される世界『考察する若者たち』
- 7. 江戸の町に息づく人情と「不思議」の魅力『本所深川ふしぎ草紙』
- 8. 時代を越えて突き刺さる「不道徳」なユーモア『不道徳教育講座』
- 9. 食への執着と「胃が合う」関係の心地よさ『胃が合うふたり』
- 10. 食への偏愛、感情の揺れに誠実であること『わるい食べもの』
- 11. 職場のモヤモヤと正解のない問い『おいしいごはんがたべられますように』
- 12. 第2回横浜読書会konkonまとめ
- 13. 関連記事
- 14. お知らせ
2025年12月14日(日)、横浜市内のレンタルスペースにて
横浜読書会「konkon」第2回目を開催しました。
初対面の方同士でも
「本が好き」という共通点ですぐに打ち解け、
穏やかで温かな対話を楽しむことができました。
まずは、当日の概要と
皆さまから集まった素敵な本たちをご紹介します!
読書会当日の流れ
今回は、持参頂いたマイドリンクをお供に、
以下のような流れでリラックスして進行しました。
- 自己紹介(ニックネーム、普段読む本のジャンル、参加のきっかけ)
- 本の紹介(お気に入りの本を1〜3冊程度ご紹介)
- 感想、質問のシェア
- 記念撮影
- アンケート記入、解散
読書会で紹介された本の一覧

自己啓発、新書、食エッセイ、ミステリーなど、
今回も参加者さまの個性が光る
幅広いジャンルの本がテーブルに並びました!
- 『考察する若者たち なぜ令和の若者は「正解」を欲しがるのか?』/三宅 香帆
- 『旅屋おかえり』/原田 マハ
- 『不道徳教育講座』/三島 由紀夫
- 『わるい食べもの』/千早 茜
- 『本所深川ふしぎ草紙』/宮部 みゆき
- 『胃が合うふたり 好きに食べて、好きに生きる。』/千早 茜・新井 見枝香
- 『おいしいごはんがたべられますように』/高瀬 隼子
偶然の出会いと、温かな共鳴が生まれる場
会の冒頭の自己紹介では、
参加者の皆さまがこの場所へ辿り着いた
それぞれの想いが語られました。
「女性同士で安心して本の話ができる繋がりが欲しかった」
「日常とは少し違う、深い対話ができる場所を探していた」
住んでいる場所や普段の環境は違っても、
「本を通したやさしい繋がり」を求める共通の想いが、
初対面の緊張をあっという間に解きほぐし、
親密で心地よい空気を作り出していきました。
本を通して感じたこと
「好きな本が多くて、どの本を紹介するか迷いました」
というお声も多かったです。
好きな本について話し出すと、
会場の温度は一気に上がり、
話題がどんどん広がっていき、
多くの気づきがありました。
旅の代行が繋ぐ「家族の絆」と読書の感動『旅屋おかえり』
『旅屋おかえり』/原田 マハ
『旅屋おかえり』の紹介では、
さまざまな事情で旅に出られない人の
「代わり」に旅をする物語の温かさが共有されました。
「この本を読むと本当に旅をしたくなるし、
家族の絆に触れて涙が出た。
手元に置いておきたくて買い直した一冊」
という熱い言葉に、
会場全体がしっとりと共感に包まれました。
誰かの想いを背負って旅をするという体験は、
忙しい日々を送る私たちの心に深く響きました。
現代の「正解」を求める文化と、分断される世界『考察する若者たち』
『考察する若者たち なぜ令和の若者は「正解」を欲しがるのか?』/三宅 香帆
三宅香帆さんの評論を通した議論では、
現代の「考察文化」が話題の中心となりました。
ドラマや小説を
「正解(伏線回収)を探すゲーム」のように楽しむ風潮。
その背景にある
「失敗したくない、無駄を避けたい」という
現代的な心理分析に、全員が深く頷きました。
アルゴリズムによって
自分の好きな世界だけが切り取られていく時代だからこそ、
読書会のような
「あえて他者の界隈(価値観)に触れる場」の貴重さを
改めて噛み締める時間となりました。
江戸の町に息づく人情と「不思議」の魅力『本所深川ふしぎ草紙』
『本所深川ふしぎ草紙』/宮部 みゆき
宮部みゆきさんの初期の傑作短編集。
江戸の町を舞台にした人情味あふれるミステリーに、
世代を超えて話が弾みました。
時代背景は違えど、
そこに描かれる人々の心の機微や
「割り切れない感情」は、
現代を生きる私たちの悩みとも不思議とリンクしており、
時代小説が持つ普遍的な面白さを
再発見するきっかけとなりました。
時代を越えて突き刺さる「不道徳」なユーモア『不道徳教育講座』
『不道徳教育講座』/三島 由紀夫
三島由紀夫の鋭い皮肉とユーモアが炸裂するエッセイ。
「あえて不道徳を勧める」という逆説的な視点から語られる
人間の本質についての考察は、
今読んでも全く色褪せない鮮烈さがあります。
知的な刺激に満ちた紹介に、
「三島由紀夫は難しそうと思っていたけれど、
エッセイから読んでみたい」という声も上がりました。
食への執着と「胃が合う」関係の心地よさ『胃が合うふたり』
『胃が合うふたり 好きに食べて、好きに生きる。』/千早 茜・新井 見枝香
小説家と書店員による、食と暮らしをめぐる往復書簡。
パフェの層を緻密にメモするほどの執着心や、
黙々と食べ続けられる「胃が合う」友人の存在。
気が合うだけでなく、
食のペースや楽しみ方が合うことの尊さについて語り合い、
自分にとっての「心地よい関係性」とは何かを
改めて問い直す時間となりました。
食への偏愛、感情の揺れに誠実であること『わるい食べもの』
『わるい食べもの』/千早 茜
「食=丁寧で素晴らしいもの」という型にはまった美化ではなく、
あえてジャンキーな欲求や、
嫌いな牛乳を「白い悪魔」と呼ぶような
生々しい感情の吐露に笑いと共感が集まりました。
自分の「好き嫌い」や欲望に蓋をせず、
誠実であることの清々しさを感じる、
非常にユニークな視点の共有となりました。
職場のモヤモヤと正解のない問い『おいしいごはんがたべられますように』
『おいしいごはんがたべられますように』/高瀬 隼子
前回の第一回目の読書会で紹介された本。
紹介をきっかけに読み、
私から紹介本として語らせていただきました。
体調不良で早退した翌日に、
手作りマフィンを焼いて職場に持ってくる芦川さん。
その行動にモヤモヤする周囲の反応を巡り、
「誰の視点に共感するか?」という議論が白熱。
まさに「正解のない問い」をみんなで語り合う、
読書会の醍醐味を感じる瞬間でした。
第2回横浜読書会konkonまとめ
「こんな本もあるんだ!」
「その視点はなかったです」と、
お互いの価値観を面白がり、
丁寧に受け取り合いながら進んだ第2回読書会。
日常の食や旅行に関すること、
現代社会の分析まで、話題は尽きることなく、
知的好奇心が心地よく満たされる時間となりました。
本という媒介があるからこそ、
私たちは年齢や環境の垣根を越えて、
こんなにも深く、熱量を持って語り合うことができるのだと
改めて実感しました。
参加後のアンケートでは、嬉しいご感想も…↓
「女性限定」というのがなかなかないので、
このような読書会をありがたく思います。
休日の貴重な時間を使い、
ご自身の「好き」をたくさん抱えてご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございました!
次回開催について
今回の参加後のアンケートでは
「もっと話したかった!」という嬉しいご要望が
たくさんありました。
そこで2月開催予定の第3回は
思いきって【2時間制】で開催することを決定しました!
少しだけゆとりを持って、
皆さまとより深い時間を過ごせれば嬉しいです。
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