横浜読書会インタビュー:NEWマンガ雑誌の読書会

神奈川県横浜市で活動している女性限定の横浜読書会konkon主催の栞です。
横浜読書会主催者インタビュー企画とは、全国の素敵な読書会を主催者さまにインタビューし、その思いや活動をご紹介する企画です!
- どんな思いで、その場所を立ち上げたのか
- 運営する中で感じる難しさや喜びは何か
- 参加者さんにどんな時間を過ごしてほしいと願っているのか
そんな「主催者さまの温かい思いや裏側」を覗いて見てください。
今回は、『NEWマンガ雑誌の読書会』主催のヴァンさんにインタビューしました!
今回のゲスト『NEWマンガ雑誌の読書会』のご紹介

『NEWマンガ雑誌の読書会』とは、2021年11月に第1回開催の《少女マンガ雑誌を語る会》を前身とした、毎回異なるマンガ雑誌をテーマに、声だけZOOMで話す会(ほぼ毎月日曜午前・たまにオフ会も)を開催している読書会です。
『なかよし』や『花とゆめ』『ココハナ』や『月刊フラワーズ』などを始め、『ゲッサン』『週刊少年ジャンプ』『ウルトラジャンプ』まで、様々な各雑誌の最新号を読み、雑誌の魅力をたっぷり語り合います。
現在は少人数での開催となっており、「話しすぎちゃったかも!」という参加者さまの声もあるほど、まったりとした、優しく易しい雰囲気。
主催ヴァンさんの漫画への熱量と参加しやすさへの工夫が詰まった、気軽に参加できる読書会です。
横浜読書会konkonが伺う『NEWマンガ雑誌の読書会』主催さまの想い
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なぜマンガ(特にマンガ雑誌)の読書会を始めようと思われましたか?その時の想いや背景を教えてください。
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「40歳になるまでに何らかの主催者になる!」これは社会人になって数年後からの私の趣味における目標でした。
それが云年早まったのは、2021年の秋、課題小説メインの読書会で知り合った女の子たちと遊んでいて、北川みゆき先生(デビュー40年超の現役少女マンガ家さん)の話で盛り上がったからです。
それがとても楽しくて、「もう、このまま行っちゃえ!」とmixiと読書メーターでコミュニティをつくりました。何の考えもありませんでした(笑)
課題図書型の読書会で、取り上げるものをマンガ雑誌にしたのは、自分のマンガ読書歴や深さに自信がなかったのと、雑誌なら大体20作の作品が掲載されているので、マンガ読みさんには1、2作はピンと来る作品があるのではないかと思ったからです。あとは……まだ単行本が出ていないマンガ家さんを個人的に応援していて、雑誌のアンケートを書き、ファンレターを送付するという行為にハマっていたからだと思います。マンガ雑誌文化を途絶えさせたくないというのは常に思っています。
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読書会を始めてから、ご自身の中で何か変わったことや気づきはありましたか?
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当初は「猫町倶楽部さん(後述)のような読書会にうちの読書会もなるんだ!」と思っていましたが、とても夢物語でした(笑)
少数精鋭の会を長くゆるやかに続けていきたいというのは、読書会に対する姿勢の変化ですね。
また、マンガ雑誌を課題図書にするというのは面白い企画だと改めて自負しています。共通のマンガ雑誌を読んでくるというのは課題図書型読書会の要素ですが、その雑誌の中の作品を1、2作選んで紹介するというのは紹介型読書会の要素ですので、どっちの読書会の形式も1回で楽しめちゃうと思っています。
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参加者さまはどのような方が多いですか?
初めての方でも参加しやすい雰囲気を作れていると感じますか? -
「月1で知らないマンガ雑誌を読むという行為に苦を感じない、むしろ楽しめる」方ですね。
より具体的に書くとすれば、好奇心旺盛または順応能力があり、他者の意見を受け入れることができるまたはそれに対して自己の意見を展開できる方……そしてマンガを読むことが好きな方ですね!
当会は老若男女問いません(自己申告がない限り、こちらからはお聞きしません)。
特に《少女マンガ雑誌の読書会》は初回から現在までに、開催できた会は1回以外全て男性と思われる方々が参加されています。これは当会の特長かと思います。
初めての方がいらしたら、全力でサポートいたします! ですが、そもそも初参加の方があまりいらっしゃらないというのが現状です。
常連さんからは「インスタのアカウントを作って告知しなはれ」とか「毎年『月刊フラワーズ』(主催の好きなマンガが連載している雑誌)を扱うのは止めなはれ」とかアドバイスいただいている状況です……。
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マンガの感想を人と共有することで、どのような価値や楽しさが生まれると感じていますか?活字の読書会と比べての違いがあれば教えてください。
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前述の通り、当会は少数精鋭となっております。会トータルで1名あたり15〜20分お話される計算です。その限られた時間で感想を述べるには「絵」というものはとても向いていると思います。
例えば小説だと何行も描写しないと伝わらないところが、「絵」だと1コマで伝わることもある。
ですので、どなたかが「この作品の何ページ目が気になって」とおっしゃった瞬間に「ああ、あのキレイな見開き?」とか「自分にはグロすぎたあれかな……」とかすぐなる時間の短さは、活字とは異なる楽しさだと感じています。
逆に活字ほどの重厚さをマンガに求めるのは、かなりマンガを読み慣れていなければならないと思っていまして、もちろん私も勉強中です(私はおおむね構図フェチなので)。
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読書会をしていて一番やりがいや楽しさを感じる瞬間はどんな時ですか?また、「今日は良い読書会だったな」と感じるのはどのような時でしょうか。
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読書会開催って、楽しさに行き着くまでが意外と長いと思うんですよ。
日本最大級といわれる読書会・猫町倶楽部の主催者タツヤさんの著書にも「読書会の主催とは飲み会の幹事である」って書いてあったと思いますが、本当にそう。主催はホストで、参加者の方々がゲストだと思って開催しています。
なので、「参加者の皆様が楽しい雰囲気だった会」は私も楽しいと思っていますし、「このマンガ雑誌はちょっと……」という空気になるときも正直あります。でも1番嬉しいのは「今日は話しすぎたかも!」と言われることです。
こうおっしゃっていただける時にやりがいを感じるというか、「今日は良い読書会だったんだろうな」と感じますね。読書会に正解は無いので、主催も含む参加者が沢山話して、楽しくなっちゃう飲み会みたいな会になっていたらありがたいですね!
(楽しさに行き着くまでについては後述)
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参加者さまの発言や気づきで、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
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「ヴァンさんは褒めるのがうまい」と言われたことがあります。
特に褒めている認識があるわけではないのですが、同じ雑誌を読んで、気になった作品を発表する段階で違う作品を選び、更に同じ作品についても違う感想を抱いていればこれはもう互いの個性というしかないでしょう。
ですので「それは気が付かなかった!」とか「読みが深い……」とか「よく見てますね……」など思ったことはすぐ口にする、うるさい方の主催かもしれません(苦笑) 反対にお世辞は全く言えません(苦笑)
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これまでで最も心に残っている思い出や出来事があれば教えてください。
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これはもう決まっていて、関西在住の常連さんが、コロナの病床から、声だけZOOMで参加していただいたことです。
「そんな頑張って参加しなくても……」という想いと「そこまでして参加してくださってありがたい……」という想いの両方を抱いた思い出です。
また、別の参加者さんが旅行先からご参加いただいたこともあり、参加者の方々のアクティブさやマンガ好き度には驚いています。
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声だけのZoom形式を採用されている理由や、そこに込められた想いを教えてください。
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初回はファミレスでオフ会をしましたが、なんせコロナ禍だったので、すぐZOOMに移行しました。
声だけなのは、個人情報対策と、顔をつくらなくていいのと(スッピンでもOK!)、前日(土曜)に飲みすぎても参加しやすいからです。
また、当会はZOOMの無料アカウントで開催していることもあり、参加費をいただいておりません。マンガ雑誌1冊が数百円なので、会場費や交通費の分のお金があったら、もう2冊くらいマンガ雑誌を買いたいな、というのが主催の個人的な想いです。
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オンライン・声だけの読書会はどのような雰囲気ですか?
リアル開催(オフ会)と比べて感じる魅力や違いがあれば教えてください。 -
基本的には先程のQ&Aと変わりませんが、リアル開催について述べると、声がかぶったときのタイムラグが少なかったり、そもそも雰囲気で次に誰が発言したいかわかったりする点が良いという意見が出ています。
あとは……ちょっとこちらの質問に合うかわかりませんが、参加者の方々のなかで上下を付けたくないという想いはあります。
「沢山マンガを読んでいる人が偉い」という空気は当会にはございませんし、属性も問わないので、それをドンドン突き詰めていくとオンライン・声だけの読書会に行き着く気がいたします。
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「日程が合わない方は感想だけ書面で参加できる」という柔軟な仕組みについて、その経緯や想いを教えてください。
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経緯は少数精鋭だからですね。当会は最低開催人数3名(主催を含む)なので、それをどうにかクリアするために思いついた仕組みだったと思います。
この仕組みができてから2年目なので、今は落ち着いているというか、「感想を伝えたい雑誌があるなら、書面でも教えていただこう!」という感じに変わってきています。
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活動を続ける中で大切にしている理念や価値観、原動力は何でしょうか?
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理念→マンガ雑誌の灯を絶やさないこと
価値観→他者と声を聞き合うのを楽しめること
原動力→マンガを読むことが好きなこと端的にはこんな感じだと思います。
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運営の中で苦労されていることや、これまで乗り越えてきた課題があれば教えてください。
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これはもう集客ですね。特に1年目は散々でした。なかなか《少女マンガ雑誌を語る会》(※当時の読書会名)のコンセプトをご理解していただく語彙力がなく、一旦閉会しました。
ですが、とにかく「好きで、購読しているマンガ雑誌を扱おう!」と、復活してみたら、運良く参加者の方々が集まってくれた、という感じです。
2024年1月の『別冊フレンド』なんかは、「無料電子書籍で3巻分読めます!」と参加者さんが教えてくれた作品が表紙&巻頭カラーで、興味を抱いて指定しましたし、2月の会は、「『Cheese!』といえばちょいエロだろ……」と表紙&巻頭カラーの作品を自分で選定しました。ここらへんで、ようやく「他人(ひと)と同じ雑誌を読む楽しさ」がわかってきました。それまでは、なんとか会を終えるので一杯一杯でしたので。
2025年からは男性向けのマンガ雑誌も扱っています。少数精鋭の会ですので、これからも危機を迎える度、新たな取り組みを始めるんじゃないかな~?という気はします。
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Xなどでの発信で、届けたい想いや大切にしていることを教えてください。
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大切にしているのはイベントのトップ画像です。
毎回いらすとやさんと格闘し、雑誌名か雑誌のメイン作品にちなんだいらすとを載せています。
最近単語検索ができることを知り、ちょっと楽になりました。想いレベルには達しておらず、塩ですいません。
わりと頻繁にXから消えます(更新が途絶えるという意味です)。
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今後挑戦してみたいことや、読書会の展望があれば教えてください。
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あるにはあります! としかまだ言えません。
とりあえず、8月は頭と終わりに1誌ずつ女性向けマンガを取り上げようかと思っています。
その次は、少女マンガのレジェンド萩尾望都先生・山岸凉子先生・大和和紀先生の三人展が10月末から六本木の国立新美術館で始まるので、その鑑賞会と事前に読書会も開催予定です。
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差し支えなければ、横浜読書会konkonについて感じていることや印象があれば教えてください。
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正直「横浜……遠いorz」というのが読書会名を拝見して思ったことでしょうか。
リアルの読書会は「交通費はこれまで!」と決めているので、今回の企画に気付く前まで、konkonさんはスルーしていたのではないかと思います。ですが、主催者・栞さんのnoteを拝見するなかで「なるほど、こうやってリアル開催を選択する形もあるのだな」と思えてきました。
また、リアルとオンライン(しかも顔出し無し)と違いはありますが、読書会の特色をわりと「差別化」が占めている点は近しいかも……と思ったりもしました。まだご本人とお会いできておりませんが、栞さんも私・ヴァンさんも熱いのではないか……とか妄想が膨らんでおります(笑)
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これから読書会への参加を迷っている方や、読書会を始めてみたい方へメッセージをお願いします。
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●読書会への参加を迷っている方へ
迷ってください。最初の読書会が自分に与える影響はとても大きいと思います。あとは課題図書型読書会と紹介型読書会のどちらが自分に合っているかは考えた方がいい気がします。●読書会を始めてみたい方へ
始めてください。その前に、何ヶ所か既存の読書会に参加してみるのもオススメです。あとは自分の性格と相談して、続けられそうな会を考えてみたらどうでしょうか。
『NEWマンガ雑誌の読書会』の参加方法・詳細
開催概要
- 開催頻度:ほぼ毎月(主に日曜日)
- 時間:10:00〜11:30(90分)
- 開催場所:声だけZOOM(オンライン) ※顔出し不要・カメラオフで気軽に参加いただけます。 ※ZOOMのURLや参加方法は、Peatix参加チケット購入後、メッセージにてご案内。
- 形式:少人数制(現在は特にアットホーム) 話しすぎてしまった…という参加者さんの声もあるほど、自由で優しい雰囲気だそうです。
- 対象:マンガ雑誌が好きな方ならどなたでも大歓迎! 少女誌・少年誌・百合誌など、幅広いジャンルのマンガ雑誌で開催されています。
NEWマンガ雑誌の読書会:主な参加方法
- Peatix(メイン) ここでイベント告知・参加申込・チケット管理を行っています。
- X(Twitter) 最新情報や読書会関連の交流に。
- 読書会へ行こう!
マンガ雑誌が好きな方、誰かと読書の楽しみを共有したい方、ぜひチェックしてみてください。
NEWマンガ雑誌の読書会主催ヴァンさん、インタビュー企画にご協力いただき本当にありがとうございました!
主催者さまの素敵な活動や想いがより多くの人に届きますように!
横浜読書会konkonのインタビュー企画について
この記事は、神奈川県横浜市で活動する女性限定・少人数制の『横浜読書会konkon』が企画・運営しています。
本企画では「読書会主催者としての活動への想い」を伝えて下さる参加者さまを引き続き募集中です。
下記より募集条件をご確認の上、お気軽に横浜読書会konkonのXアカウントやInstagramのDMにメッセージをお送りください。
▼企画の詳細はこちら
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